Tuesday, July 15, 2014

東京公演 そして マリンバ・フェスティバル


ようやくここに戻って来れました。皆さんには、ご無沙汰していて失礼いたしました。

7月12日(土)に、ちょうど3年振りとなる東京公演をさせて頂きました。

まずはご来場いただきました方々、ご来場いただけなくてもこのコンサートの事を思っていて下さった方々、本当にありがとうございました。

昨年の8月に2枚目のCD「種を蒔く人」を出させて頂きましたが、このあたりから僕の何かが開いたように、どんどん、どんどん、やりたい事、創りたい音楽が湧いて出てきて、練習することも、演奏することもとにかく楽しく、降ってくるように脳裏に沸いてくるアイデアも驚くほどにありました。

そんな流れの中から、いよいよ7月22日に大館で初めて行われますマリンバ・フェスティバル「ゼルツマン・マリンバ・フェスティバル・オン・ツアー」の決行、そして今年3月に予定していた新しいCDの為の録音をするアイデアも生まれたわけで、ドイツで、それを実現するべく相変わらずのマイペースで準備を進めていました。

でも、東京公演も含む、それらすべての準備を進めている中で起こる、身の回りの状況の変化で自分の決断したことへの気持ちが揺れ動いたり、不安に押しつぶされそうになったり。。。とにかく、昨年の8月頃に創造的だった自分が嘘のように、崩れ去り、遂には予定していた録音もキャンセルになってしまい、実はとてもでないのですが、東京での公演に関してはどことなく前向きな気持ちになれず、すっきりしない気持ちで正直準備を進めていました。

でも僕の状況を良く把握している方々からの応援、そして不安に押しつぶされそうになりながらも自分の中で沸いていたほんの数パーセントの「大丈夫」という気持ちで7月12日までの数か月を過ごしていたものの、当日の共演者であった坂野伊都子さんとの、浜離宮朝日ホールにおいてのゲネプロから、いきなり「大丈夫」という気持ちが100%で満たされ、この公演に関しても応援して下さっている方々に精いっぱいの演奏を届けなければ、という想いに切り替わったのと、ステージに入った瞬間に感じた、会場のお客様から伝わった本当に温かいエネルギーのお陰で、何の迷いもなく、演奏に臨む事が出来ました。

日本に帰国してから10日以上も経ってはいたのですが、相変わらず時差ボケの症状も出てしまったところがありますが(時差ボケのまま演奏すると必ず出る症状があるんです)、それでも浜離宮朝日ホールという素晴らしいホールで、本当に楽しいひと時を過ごさせて頂きましたし、演奏会後にお話し出来た方々、そしてメッセージを下さった方々には、また元気を頂きました。

チケット代よりも高い交通費を出されて、演奏会にいらっしゃった方も多々いらっしゃいましたし、贈り物までしてくださった方々もいらっしゃいましたが、その方々も含め、本当に、本当に、本当にありがとうございました。(時間を割いてきてくださっただけでも、もう十二分にありがたいのですので、次回からはお心遣いなさいませんように、お願いしますね。)


さて東京公演の次の日からは7月22日から秋田県大館市で始まるマリンバフェスティバルの準備に勤しんでいます。フェスティバルの準備がこんなに大変だったとはつゆ知らず・・・まあ、人間、得意不得意があるのが当たり前で、部屋もろくに綺麗に出来ない自分が、色々な事を取りまとめております。。。でも、これまた本当に沢山の方々のお力添えで、フェスティバルの開催にワクワクしながら、パソコンと、そしてちょっとマリンバと向き合って過ごしています。

ポスターの縮小版がこちらになりますが、チケットの売れ行きが思った以上によろしくないので、宣伝を。。。僕も22日、26日のコンサートで演奏しますが、僕の大切な先生で、このフェスティバルの音楽監督であるナンシー・ゼルツマン氏、元サンフランシスコ交響楽団首席打楽器奏者で、マリンバにその温かいお人柄がよくあらわれる演奏をされるジャック・バン・ギーム氏、僕が18歳の時に衝撃的な出会いをし、僕の中にあるマリンバ熱を更に加熱してくれた世界的なマリンバ奏者の三村奈々恵氏、と4人のゲストの誉田広耶君、岡本麻子ちゃん、井口雅子さん、ピアノの坂野伊都子さん、そして上は北海道、南は関西という日本各地から集まる32名のマリンバ愛好者が5回に渡る演奏会をお届けしますので大館市内の方はもちろんの事、近くの方が是非是非演奏会にいらして頂けたらと思います。