ボストンは、かなり蒸し暑くなったり、雨が凄く降って寒くなったりと気象の変化が激しい日々が続いています。アメリカでは梅雨が無いといわれているんですが、きっとこれは、ボストンの梅雨なんでしょうね。そういえば去年もこんな感じでした。
日本は、そろそろ梅雨入りでしょうかね。梅雨といえば、俺の地元大館は盆地のためにより湿度が凄く、持ち帰るのを忘れいたパンが、机の中でかびてたり(あの当時は?、ちょっと不潔でした。)、小学校のときに朝の会で配られた学年便りの印刷された紙(コピーで使う紙よりも紙質が悪い紙)が面白いくらいよれよれになって、鉛筆で落書きもうまく出来なくなった日々を思い出すなあ。梅雨の湿気って、とにかく凄いですよね。
梅雨の話はさておきまして、ありがたいことに、6月の前半はコンサートが3つと演奏の仕事が3つあり、「練習・編曲・練習」と久しぶりに音楽漬けの日々を送りました。「忙しい音楽家」らしい生活でしたね。
その3つのコンサートのうちの一つは、俺の現在住んでいる町の教会で行われた「子供のAIDSプログラム」のための基金集めをする、チャリティーコンサートでした。その教会の音楽監督で、コンサートを取りまとめていた方は、その方の旦那さんが作ったというチェンバロを教会に置いてあり、「そのコンサートで是非その楽器を使いたいの」ということで、コンサートはチェンバロが入った室内楽が主。俺もそんな訳でチェンバロと共演することに・・・でも後々よく考えると、チェンバロはバロック時代にピアノが発明される前に使われていたシンプルな鍵盤楽器で、音量もそんなに大きくないし、音色・強弱の変化がピアノよりも乏しい楽器。リハーサル前からとにかくマリンバとのバランス、そしてこの2つの組み合わせがどう解け合うのかが物凄く心配でした。マリンバとチェンバロいう楽器上、リサーサルをするのが2回だけだったのもその不安でしたね。
でもいざ一緒にやってみると、マリンバの素朴な感じとチェンバロの素朴な感じ、妙に合うんです。チェンバロでの音色・音量の変化のつけ方も思っていたよりも結構劇的で、バランスの作り方もそれほど難しくなく、コンサートでの演奏後はお客さんの拍手の嵐。お客さんにもそのマリンバ・チェンバロという組み合わせが奏でる、絶妙なハーモニーが響いたんでしょうね。自分も後で録音を聞いて、「これはいけるかも」と思いました。「もしいつか出世して、機会があればこの組み合わせでバロック時代の曲を演奏が入ったCDを作りたいな」なんて、そんな野望を持たせくれたコンサートでした。
ところで、この組み合わせ(マリンバとチェンバロ)で演奏した人って他にいるのかな。ちなみに俺は聞いたことがないんですが、もし誰もいないってことは俺達が初?そうだとしたら。それもなんか得した気分です。
と、ちょっと面白いことをしていた6月前半でした。みなさんも、良い6月をお過ごしください。(って、6月中にはまた更新しまーす。)
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