Monday, February 15, 2010
デトモルト音楽院
昨年の10月から通っていたデトモルト音楽院での生活が遂に終わってしまった。そしてボストンに帰ってきてみたら、俺の中に何か大きな穴がぽっかり空いている事に気付いた。
必死に過ごした5ヶ月間は、俺にとって人生生まれて初めてと言っても過言で無いくらいの人生の勉強をさせてもらったし、勇気をもらった。苦しかったし、悩んだし、眠れなかった日もあったからこそ、充実していたし、温かくなったし、少しだけ強くなったし、そして幸せだった。
「音楽とは何か」って、まだその未知の部分は計り知れないものがあるはずだけど、自分にとって音楽とは、その人の「生き方」の選択を表現する芸術であるんじゃないかなあ、と最近思うようになった。だからレッスンをさせてもらうってことは、自分の生き方を共有するものでもあり、こういう機会を俺のこの人生のタイミングでドイツで頂くことが出来、俺の人生の共有をこのデトモルト音楽院でさせてもらったことには、本当に本当に自分にとって意味深いものであり、感謝してもし足りないくらいだった。
国も人種も違う人が、デトモルト音楽院の打楽器ハウスに集まり、一緒に音楽を創っていく。昔、自分が思うアメリカでの生活を僕のピアノ先生に話したときに、「布谷は国や人種で人を判断しなくなれば、きっとまた新しいステップに進めるよ」と言われたのだが、それが今回の機会でその言葉の意味を理解し、納得できた気がする。
俺は本当にこのデトモルト音楽院の打楽器ハウスで過ごせて幸せだったし、俺の弟・妹のような生徒達、みんなを好きになった。そしてみんなのお陰で、また立ち上がって音楽を続けて行けそうな気がする。
このブログ、きっとその子らには読んでもらえてないと思うけど、この場を借りて、「Vielen Dank!!」
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